鍛治

KAJI

日本独自の製鉄技術から
生み出される、日本刀

日本には古くから、砂鉄と炭から上質の「玉鋼(たまはがね)」を生み出す「蹈鞴(たたら)」と呼ばれる製鉄技術がありました。武具はもちろん農具に工具と、製鉄技術は治政力に直結したため、その時代の領主の庇護を受け、発展継承されて来たのです。中でも、刀を鍛錬する刀鍛冶は門外不出の技術を持つ者として、その地域ごとに重用されました。武器としての役目を終えた現代においても、美術品として国内外に愛好家を持つ日本刀。その魅力とは?

旅について

About the trip

刀づくりと日本人の精神性

刀鍛冶 明珍宗裕さん

「音響朗々光明白にして玉のごとく、類稀なる珍器なり」。平安時代後期、近衛天皇に鎧と鐙を献上した所、ことのほか喜ばれた天皇から明珍の姓を賜った明珍一族。時代が下ると甲冑師として日本全国で繁栄しましたが、中でも、現代まで家業としてその技を継承するのが姫路明珍家。令和の今、刀鍛冶として活躍される次男の明珍宗裕さんを訪ねます。

旅の詳細情報はこちら

旅の支度

Tutorial events

日本の製鉄技術の発展と、ローカルカルチャー

アニメでも有名になった日本独自の製錬所「たたら場」を築くには条件がありました。製鉄の材料となる砂鉄と良質な炭が採れること、豊富な水、そして労働力を確保できること。現在では、日本刀製作のための「玉鋼」は、島根県奥出雲町のみで作られています。また、姫路藩では、歴代藩主が代々「御焼刃」と称して作刀を行った記録が残されています。

※事前イベントは、オンラインビデオ会議アプリ「Zoom」を活用して行います。

旅の当日

On the day

姫路の山奥、明珍刀鍛場を訪ねます

姫路駅から北へ、車で約40分。中国山脈の山間に迫った夢前町に、明珍刀鍛場を訪ねます。ご自宅の隣にある刀鍛場の入り口には、明珍さんご自身が作られたというしめ縄がかけられ、神聖な場であることを感じさせます。この刀鍛場で、普段なかなか見ることのできない刀制作の作業を見学しながら、刀にまつわる話をお聞きする今月の旅。今回は特に、明珍さんのこだわりでもある、刀の波紋を描く「土置き」の工程も見せて頂きます。

旅の記憶

Memory

今日の旅を「朔」だけのカタチにしてお届け

明珍さん自らが刀鍛冶の技「銘切(めいきり)」で仕上げた、「朔」のオリジナルの一品をお届けします。

お土産

テキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入ります

語り手

Host

明珍宗裕さん

刀鍛冶

昭和49年 兵庫県姫路市で明珍家・第52代明珍宗理氏の次男として生まれる/平成10年 宝塚造形芸術大学美術学科彫刻コース卒業後、久保善博刀匠に師事/平成17年 姫路市夢前町に明珍宗裕鍛刀場を開く。新作名刀展入選/平成24年 第三回新作日本刀・刀職技術展覧会 特賞 第二席 経済産業大臣賞受賞/平成25年 兵庫県系術奨励賞受賞/平成26年 第五回新作日本刀・刀職技術展覧会 特賞 第一席 経済産業大臣賞受賞/平成30年警視総監特別賞「短刀」製作 他受賞多数

刀の質感に美しさを感じる、日本人の感性。

私が刀鍛冶になろうと決めたのは、大学で彫刻を学んで卒業する頃でした。平安時代から五十三代続く甲冑師の家系に生まれ育ち、将来は家業に携わるものだと思ってはいました。 甲冑が廃れると火箸を作り、火箸が廃れると火箸のクリアな音を活かした火箸風鈴を作る。時代と共に世の中に必要とされるものを創り出すことができたのも、姫路城を当たり前に感じ、旧きを守り新しきを愉しむ「播磨」という土地の力があってこそだと思います。 日本刀は不思議です。日本刀に相対した時、日本人であれば自然に、背筋が伸び、鏡のように曇りのない刀身に自分自身を投影するような気持ちになります。刃に描かれる「波紋」は、刀鍛冶の腕の見せ所。僕が一番こだわりたい所です。僕は、大好きな入道雲をイメージして描くことが多いですね。武器であると当時に絵画のような美しさをも併せ持つ。本来、命のやりとりをする刀だからこそ、刀身に向き合えば死生観のような美しさを感じるのでしょう。これは、日本人が持つ力だと思うのです。髪の毛一本以下の薄さだという刃先に託された、際の美学とも言うべきものでしょうか。自然から得る砂鉄と炭を材料として、人の知恵と技を経て生み出されるという点で、日本酒と刀はとても近いものだと思います。刀鍛場に火の粉がぱっと舞う時や、一番緊張する「焼き入れ」という刀身を焼き出す作業をする時には、人の力以外の何かの力をふっと感じます。自分の技を尽くしても、最後はそれ以上のなにかがある。そこに感じ入るのが、日本人の感性なのかもしれませんね。



インタビューを見る

案内役

Conductor

日本語

庄司 英生

株式会社みたて 代表取締役

鍛治

KAJI

日本独自の製鉄技術から生み出される、日本刀

アニメでも有名になった日本独自の製錬所「たたら場」を築くには条件がありました。製鉄の材料となる砂鉄と良質な炭が採れること、豊富な水、そして労働力を確保できること。現在では、日本刀製作のための「玉鋼」は、島根県奥出雲町のみで作られています。また、姫路藩では、歴代藩主が代々「御焼刃」と称して作刀を行った記録が残されています。

旅について

About the trip

刀づくりと日本人の精神性

刀鍛冶 明珍宗裕さん

「音響朗々光明白にして玉のごとく、類稀なる珍器なり」。平安時代後期、近衛天皇に鎧と鐙を献上した所、ことのほか喜ばれた天皇から明珍の姓を賜った明珍一族。時代が下ると甲冑師として日本全国で繁栄しましたが、中でも、現代まで家業としてその技を継承するのが姫路明珍家。令和の今、刀鍛冶として活躍される次男の明珍宗裕さんを訪ねます。

日時

2021.08.29(日)

15:00~16:30

場所

兵庫県姫路市夢前町

語り手

刀鍛冶 明珍宗裕さん

なぜ日本人は日本刀を前にすると他にはない研ぎ澄まされた感覚を覚えるのか、刀づくりと日本人の精神性に迫ります。

旅の支度

Tutorials

日本の製鉄技術の発展と、ローカルカルチャー

アニメでも有名になった日本独自の製錬所「たたら場」を築くには条件がありました。製鉄の材料となる砂鉄と良質な炭が採れること、豊富な水、そして労働力を確保できること。現在では、日本刀製作のための「玉鋼」は、島根県奥出雲町のみで作られています。また、姫路藩では、歴代藩主が代々「御焼刃」と称して作刀を行った記録が残されています。

※事前イベントは、オンラインビデオ会議アプリ「Zoom」を活用して行います。

旅の当日

On the day

姫路の山奥、明珍刀鍛場を訪ねます

姫路駅から北へ、車で約40分。中国山脈の山間に迫った夢前町に、明珍刀鍛場を訪ねます。ご自宅の隣にある刀鍛場の入り口には、明珍さんご自身が作られたというしめ縄がかけられ、神聖な場であることを感じさせます。この刀鍛場で、普段なかなか見ることのできない刀制作の作業を見学しながら、刀にまつわる話をお聞きする今月の旅。今回は特に、明珍さんのこだわりでもある、刀の波紋を描く「土置き」の工程も見せて頂きます。

旅の記憶

reflection

今日の旅を「朔」だけのカタチにしてお届け

明珍さん自らが刀鍛冶の技「銘切(めいきり)」で仕上げた、「朔」のオリジナルの一品をお届けします。

お土産

テキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入りますテキストが入ります

語り手

Host

明珍宗裕さん

刀鍛冶

インタビューを見る



昭和49年 兵庫県姫路市で明珍家・第52代明珍宗理氏の次男として生まれる/平成10年 宝塚造形芸術大学美術学科彫刻コース卒業後、久保善博刀匠に師事/平成17年 姫路市夢前町に明珍宗裕鍛刀場を開く。新作名刀展入選/平成24年 第三回新作日本刀・刀職技術展覧会 特賞 第二席 経済産業大臣賞受賞/平成25年 兵庫県系術奨励賞受賞/平成26年 第五回新作日本刀・刀職技術展覧会 特賞 第一席 経済産業大臣賞受賞/平成30年警視総監特別賞「短刀」製作 他受賞多数

刀の質感に美しさを感じる、日本人の感性。

私が刀鍛冶になろうと決めたのは、大学で彫刻を学んで卒業する頃でした。平安時代から五十三代続く甲冑師の家系に生まれ育ち、将来は家業に携わるものだと思ってはいました。 甲冑が廃れると火箸を作り、火箸が廃れると火箸のクリアな音を活かした火箸風鈴を作る。時代と共に世の中に必要とされるものを創り出すことができたのも、姫路城を当たり前に感じ、旧きを守り新しきを愉しむ「播磨」という土地の力があってこそだと思います。 日本刀は不思議です。日本刀に相対した時、日本人であれば自然に、背筋が伸び、鏡のように曇りのない刀身に自分自身を投影するような気持ちになります。刃に描かれる「波紋」は、刀鍛冶の腕の見せ所。僕が一番こだわりたい所です。僕は、大好きな入道雲をイメージして描くことが多いですね。武器であると当時に絵画のような美しさをも併せ持つ。本来、命のやりとりをする刀だからこそ、刀身に向き合えば死生観のような美しさを感じるのでしょう。これは、日本人が持つ力だと思うのです。髪の毛一本以下の薄さだという刃先に託された、際の美学とも言うべきものでしょうか。自然から得る砂鉄と炭を材料として、人の知恵と技を経て生み出されるという点で、日本酒と刀はとても近いものだと思います。刀鍛場に火の粉がぱっと舞う時や、一番緊張する「焼き入れ」という刀身を焼き出す作業をする時には、人の力以外の何かの力をふっと感じます。自分の技を尽くしても、最後はそれ以上のなにかがある。そこに感じ入るのが、日本人の感性なのかもしれませんね。

案内役

Conductor

日本語

庄司 英生

株式会社みたて 代表取締役

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